毒を食らわば皿まで。
草食理系男子の夫とはブログ婚。四十路眼鏡女の結婚育児奮闘記。
シフクノトキ
先日息子を連れて病院へ行ったときの話。

待合室で息子とじゃれあっていたら、横に座っていた高齢の婦人に話しかけられた。

「可愛いわね、何ヶ月くらい?」

よく見るとパジャマ姿。
どうやら入院中の患者さんらしかった。

「3ヶ月です」

息子を見る優しいまなざしに少し照れつつ答える。
すると、その婦人は息子を眺めながら何かを思い出すように話し出した。

「私ね、今までの人生でいろんなことを体験してきたけど、子育てをしている時が一番楽しかったわ。だから今子育て真っ最中のあなたがとても羨ましい」

「えっ」

「だからね、こんなこと言うと誤解を招きそうだけど、子供を幼稚園や保育園に預けたがるお母さんの気持ちが全然わからないのよ」

どうやらその婦人は自分の孫の母親であるお嫁さんと幼稚園に入れる入れないで揉めているそうで、子供と一緒に居られる時間を母親が託児して手放してしまうことを憂いて居る様子だった。

「でも、今の時代は兄弟も少なかったり、近くに子供が集まるような公園が少なかったりして、小学校へ上がってから集団生活に触れるのでは遅いと考える親御さんもいるみたいですよ。それにいじめとかの問題もあったりして、早くから社会生活に慣れさせておきたいというのもあるかもしれませんし・・・」

その時私は素直に聞き役に回ればよかったのかもしれない。しかし、私も母親である前にお嫁さんの立場でもある。なんとなく黙っていられなくて、別にお嫁さんをかばうつもりはなかったのだが思わず熱弁してしまった。

「・・・そうなのよね。うちの嫁もまったく同じことを言うのよ。でもね、子供なんて結局は親を見て育つんだから、親さえ素直に生きていれば何歳で社会に出ようが上手くやっていけると思う。つまり子供を育てる母親が、旦那さんの言うことにいちいち反論していたり、素直に『はい』と言わなかったりする姿を見せる方がよっぽど社会に出て苦労する子供になると思うのよ。子供は親の真似をするからね」

「はー、なるほど。それは一理ありますね」

「ね~、そうでしょう?そう思うでしょう?」

話が盛り上がってきたところで婦人が看護婦さんに呼ばれてしまい、話はそこでどぎれてしまった。


今現在、私自身が育児で悩んでいるとかはありがたいことにまったくない。
むしろ毎日楽しくて幸せで、こんなに平和でいいのだろうかと逆に怖いくらいだ。

日々息子の成長を発見して楽しい。

「人生で子育てしてるときが一番幸せだった」

あの日以来、婦人の言葉が頭の中をリフレインしている。
私は今、人生において一番楽しい時間を過しているのだ。

そう思おうと毎日が愛しくて仕方ない。
母ちゃん業を頑張ろう、あらためてそう思う出来事だった。


ところで、診察を終えて婦人が看護婦さんに付き添われて病棟へ戻っていく際、また声をかけられた。

「子育て大変だろうけど、頑張ってね。旦那さんの言うことはちゃんと『はい』と素直に聞くのよ」

「はい、貴重なお話ありがとうございました」

私は満面の笑みでそれに応えたはずだった。


でも、実は、この数時間後にtsuさんと今年最初の大喧嘩をするのであった。





もっと早く記事にするつもりだったのに、今日までかかってしまった。
というか、書こうと思った日に限ってtsuさんと微妙な空気になる。
何故だ。

今日もちょっと怒らせちゃったし・・・。
母ちゃん業の前に、奥さん業をしっかりしなくちゃいけない。

たぶん婦人が言いたかったのもそういうことだと思う。
でも素直に「はい」と言ってるつもりなんだけどなぁ。
つもりになってるだけなんだろうか。

世間では姉さん女房で旦那を尻に敷いてると思われてるみたいだけど、全然そんなことないのに。めちゃくちゃtsuさんに従順なのに、どうして周りには悪妻のイメージが定着しているのか。
まったく不思議でならないよ。

そもそもtsuさんが外では「妻に尻に敷かれてる夫」を演じてるし。
なんでだ。
おかげでどこに行ってもあたしが悪者だよ。キー
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COMMENT

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うち。 | URL | 2010/01/29(金) 09:58 [EDIT]
多分嫁と姑、それぞれ視点が違うんだね。
今は各家庭環境が違ってる上に
社会環境も違うからもめるのは仕方ない。
一人っ子なら幼稚園の必要性まだ低いかもだけど
兄弟いればなかなかハードだし働いてれば尚更。
それに子供のことを考えればたくさんの人と
触れ合うことは少なからずプラスになる。
幼稚園時代からの友達って大人になってからも
貴重だもんなぁ。
小さい子は特にいろんな事吸収してくるし
親にとっても子にとってもいろんなイベント
経験できるからうちは完全に嫁に賛成(笑)。
姑ととことん話し合う、というか
説得させるしかないだろね。(´⊆`)

Rei | URL | 2010/01/29(金) 15:37 [EDIT]
私も、子育てをしてた時が一番楽しかったですよ。
でも、それは年を取って子供に手がかからなくなってから
思うことです。
子供を保育園や幼稚園に預けても、子育てに手を抜いてることに
はならないと思います。
大事なのは、子供とどれだけ真剣に向き合うかじゃないかな?
tsuさん、機嫌が悪いんだ。どうしたんでしょうね?
◆>うち。さん
うるめいちご | URL | 2010/01/30(土) 02:15 [EDIT]
> 多分嫁と姑、それぞれ視点が違うんだね。

個人的には今回の姑さんの意見には目からウロコだったよ。

> 一人っ子なら幼稚園の必要性まだ低いかもだけど

うちはおそらく一人っ子だ。
だからこそ早めに幼稚園にいれたい。
家に遊び相手がいないっていうのはなんか不安なんだよね。

とはいえ、40歳近くで3回目の手術をする体力に自信がない。
二人目かー・・・。

> 幼稚園時代からの友達って大人になってからも
> 貴重だもんなぁ。


あたしももうすぐ30年越える幼稚園からの友達が居るから、すごくわかるよ(笑)

> 小さい子は特にいろんな事吸収してくるし
> 親にとっても子にとってもいろんなイベント
> 経験できるからうちは完全に嫁に賛成(笑)。


結局、色んな経験をさせたいというのが真理かもね。
手放すのは寂しいけど、外の世界を知って大人になっていく子供を見守るのもきっと楽しいと思うんだ。
◆>Reiさん
うるめいちご | URL | 2010/01/30(土) 02:20 [EDIT]
> 私も、子育てをしてた時が一番楽しかったですよ。
> でも、それは年を取って子供に手がかからなくなってから
> 思うことです。


そうですよねー・・・。

正直今はがむしゃらです。
もう自分の事は一番最後になってます。
歯を磨く時間も惜しいくらい。

大変です。
でもこのご婦人の話を聞いて「育児楽しもう」って思えたのも真実なんですよね。

> 大事なのは、子供とどれだけ真剣に向き合うかじゃないかな?

向き合うのがいやで預ける人もいますいますからね。
うちの親がまぁ、誰とは言いませんけどね、ええ。ええ。

> tsuさん、機嫌が悪いんだ。どうしたんでしょうね?

どうも、あたしが育児に追われて自分の生活がおざなりになってるのがいやみたいです。
「ちゃんとお昼ご飯食べてって言ってるでしょ!」ってキレられました(汗)

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