毒を食らわば皿まで。
草食理系男子の夫とはブログ婚。四十路眼鏡女の結婚育児奮闘記。
DATE: 2007/06/17(日)05:15   CATEGORY: 愛の戯言
イマジン
今日、tsuさんと名古屋駅周辺を歩きながらずっと考えていたこと。

15年以上前、まだ高校生だった頃。
名古屋駅周辺や、金山駅周辺はあたしの庭だった。
毎日のように寄り道して、毎月3の付く月の1日は学校休んで1日中映画館をはしごしてたり。(当時3・6・9・12月の1日が映画の日でした)
夏休み明け、クラスの委員長だったのに始業式を休んで名古屋で映画を観てたこともある。
JR中央線で金山で降りるのを寝過ごし、名古屋まで行ってしまったのでそのまま映画観てから学校行ったり。ある時は乗り越したまま電車を降りないで、最寄の駅まで引き返し、家に帰ったこともある。何度もある。

結構メチャクチャな高校生だったように思う。

当時はとにかく学校で群れてるのが辛くて、一人で居たくて。
でも独りは寂しくて。
誰かのそばには居たいけど、干渉はされたくなかったり。
いつも優しい友達に囲まれていたのに、それすら面倒くさくて。
やりきれない思いから目を逸らすために、夢中で映画を観てたのかもしれないけど。

で、
そんな名古屋の駅前を、あるいは金山の駅前を、重い革鞄ぶら下げて、無意味に靴底を鳴らしながら、当時可愛いと持てはやされた制服のスカートのすそゆらし、

「寂しくなんかない。あたしは一人が好きなだけ」

なんてうそぶいて、歩いていた。いつも。
日が暮れて、人気もなくなる夜遅くまで。
帰宅時間があまりに遅くて、母親が心配してるのも気にせず。
最終電車で帰宅するなんていつものことだった。

そんなやけっぱちな気持ちでいつも歩いていた道を、
湧き上がる孤独感を「ちょっと大人な格好いい感情」なんて思って歩いていた道を、
十数年後に自分の旦那様と手を繋いで歩いてる、という現実。

めまぐるしく変わっていく、思い出溢れる駅前の道、変わらない風景も確かにある。
そこを「あれが変わった」「それは無かった」「ここは変わってない」なんて思い出しながら、歩く。二人で。
そこを「誰も居ない」「誰も要らない」「でも誰か居て欲しい」そんな気持ちで張り裂けそうだった自分を思い出しながら、歩く。旦那様と。

17歳のあたしが15年後、この同じ道を旦那になる人と歩くことを想像できたわけがない。

高校時代、映画パンフの品揃えがいいからと入り浸って居たお気に入りの本屋さんを、15年後「お気に入りのいい本屋が近くにあるんだよ」なんて旦那様に紹介される羽目になるなんて、想像できるわけがない。

高校時代、何にもなくってただの駐車場だった駅前の広場に、15年後旦那様と「ウェディングフェアー」を見に来るようなデカイ建物が建ってるなんて想像が出来るわけがない。

高校時代の苦い青春がつまりに詰まった、この駅前を、15年後に旦那様と幸せいっぱいで手を繋いで歩くことを、一体誰が想像できただろう。出来るわけがない。

だってそもそも、ほんの1年前でも想像できてないんだし。
1年前にtsuさんと名古屋を歩いた時、横に居る人が1年後旦那様になってるなんて、想像できなかった。
数ヵ月後に彼氏になることすら想像もできなかった。

でも、今は旦那様になったtsuさんと歩いてる。
「あの建築中のビル、前見た時よりまた少し大きくなってるね」
「ここの駅は、今度高架になるらしいよ」
なんて、未来の話を二人でしてる。

ああ、上手く言えない。
この気持ちをなんとか記憶に留めて置きたくて書き出したのに。

とにかく、今日はずっとtsuさんに感謝しっぱなしだった、ってこと。

家に着く前に「ありがとう」って言いたかったのに、言えなかった。
お風呂に入ってる時に言おうと思ったけど、やっぱり言えなかった。
「歩き疲れた~」と言うtsuさんの足をマッサージするのが精一杯だった。
寝る前に言おうと、タイミングを見計らっていたら、慣れない靴で歩き疲れたのか、もうtsuさんは先に眠りかけてて・・・

あたしはずるいと思う。
tsuさんが家では、あたしのこのブログの話題を出さないことを知っていて。
直接言えないことを、毎日ちゃんと読むと知っていて書き連ねてる。

はぁ、違う。
こんなネガティブなことを言いたかったんじゃない。

ありがとう、って。
一緒に居てくれてありがとう。

今日はずっとそう言いたかったんだよ。

だから、
ありがとう、tsuさん。
出会えた事、毎日心から感謝してる。
ほんとだよ。
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