毒を食らわば皿まで。
草食理系男子の夫とはブログ婚。四十路眼鏡女の結婚育児奮闘記。
DATE: 2007/11/05(月)01:23   CATEGORY: 愛の戯言
うるめいちご は シャナク を となえた 
先日撮ったプリクラ。
毎日眺めてしまう。

「やっと撮れた・・・」

みるたびにそう思ってしまう。

やっと撮れたプリクラ。
長くあたしにかかっていたプリクラの呪い。

(かなり長いです。呪いじゃなくて文章が)
それと言うのも、
付き合う直前のデートは「tsuさんと元カノとの恋愛相談がメイン」のデートだったので、(実はあたしが食いつく話題が恋愛話だけだったための、tsuさんなりの苦肉の策らしいが?)あたしはずっと
「何とかして元カノと寄りを戻させてあげたいな~」
なんて考えていたりした。
もっと言えば、
tsuさんは元カノと一緒に撮ったプリクラをまだ持っていて、「ほら、こんなに可愛い」と自慢したりしていたので
「そんなことあたしに言わないで、元カノに言ってやれよ」
とか思っていたりした。
さらにもっと言えば、
「この人はわざわざあたしをデートに誘って元カノ自慢をしたいだけなのか」
とか思ってかなり不機嫌だったりした。
でもさらにもっともっと言えば、
「tsuさんには何度も救われてるから、せめていい『姐さん』役に徹しよう。頑張れ、あたし」
とか考え始めていたりした。

なのでその1週間後、
元カノに未練タラタラのはずのtsuさんが、それでもやたらあたしをデートに誘うので
「いったいどういうつもりであたしをデートに誘うのか」
「元カノがまだ好きなんじゃないのか」
「相手してくれる女だったら誰でもいいのか」
「そもそもあたしは女として誘われてるのか、いい相談相手として懐かれてるのか」
「自分のスタンスがわからないからはっきりしてくれ」
と、かなりきつく問いただしてしまった。

結果
「そういういちご姐さんは俺のことどう思ってるの」
「俺は男としてみられてるの?」
と切り返されタジタジ。

しかも
「男として意識してない人とデートなんかしないよ」
なんて答えたもんだから、
「じゃぁ俺と付き合ってよ」
と言われてしまった。

が、
「なんでそうなるんだ」
「そんなこと言って欲しかったんじゃない」
「君は今眠たいから正常な判断が出来ないんだ」
「今日はもう寝なさい」
「明日1日よく考えて、それでも気持ちが変わらなければもう一回この件について話そう」
「というか、あたしはまだ前の彼氏と別れてばっかりで誰かと付き合うとか考えられない」
「っていうか、元カノとはどうなったんだ」
「そもそも前の彼女の話ばっかりする奴と付き合えるわけがない」
「あたしたちはこのまま友達でいた方がいい」
とか言ってとにかく断ろうとした。

そしたら
「『うん』って言うまで寝ない」
なんて言いだす。

でも今思えば、その時の二人の会話はスカイプ(ネット電話)だったので、tsuさんなんか無視して一方的に回線を切れば済んだ話だったのだ。
でもあたしは切れなかった。
ここで切ったら次のデートの誘いはもう無いだろうと思った。
でもその時まで、あたしの中に「tsuさんと付き合う」という考えはまったくなくて。
ただ「こういう人と付き合えたら大事にしてもらえるんだろうな」という気持ちがだけがあった。
そして今まさにその「大事にしてもらえるポジション」に自分が誘われているということが理解できなかった。

その時のあたしはとにかくパニックになっていて、tsuさんへのビデオ映像は頭のてっぺんしか映ってなかったと思う。
あたしはずっと下を向いてうなるしかなかった。

そうこうしてるうちに時間は過ぎていく。
最初に「付き合ってよ」という単語が出てから3時間くらい経ってた。
時計を見るともう4時。
画面の向こうのtsuさんはもう目が充血していて、とにかく眠そうで、なんとか起きてるという状態だった。

「寝なよ」
下を向いたままあたし。
「やだよ」
目をこすりながらtsuさん。
「頼むから寝てください」
「じゃぁ俺と付き合ってくれる?」
「・・・」
「じゃぁ寝ない」

数時間その繰り返し。
あたしは当時ニートで、無職。
翌日出かける予定こそあったが、それも昼からの話。
でもtsuさんは朝から仕事がある。
いつも0時過ぎには寝てるはずの人を、このまま寝ないで仕事に行かせるわけにはいかなかった。

「わかった。あたしの負けだ。付き合うから、寝てください」
「ありがとう。おやすみなさい」

途切れる回線。
tsuさんと付き合うことになってしまった。
漠然と残る不安。よかったのか、これで。


話がそれた。プリクラの話だった。
いつのまにか馴れ初め暴露話になってしまった。
まぁいっか。(よくないか)

そう、それでプリクラ。
付き合うことになってその後、tsuさんはまだ元カノとのプリクラを持ってた。
これにはあたしもキレた。
「普通彼女出来たら捨てるだろう」
「そもそも別れた女のプリクラなんかいつまでも持ってるんじゃねぇよ」
「っていうか、口説こうと思ってる女に元カノの写真なんか見せるな」
「お前はバカじゃねぇのか」
そして言った。

「あたしは絶対貴様とプリクラなんか撮らない」


この時あたしにプリクラの呪いがかかった。

ゲーセンでプリクラの機械を見るたびに泣きそうになる。
tsuさんが元カノと撮ったプリクラが目に浮かぶ。
楽しそうに頬寄せて、大事そうに肩を抱いて。

本当ならさっさと二人でプリクラを撮って、全部tsuさんに持たせて、勝手にtsuさんの携帯にでも貼ってしまえばよかったのだと思う。
「絶対撮らない」なんて言ってしまったせいで、かえってプリクラを意識してしまい自分の首をしめてしまった。
二人ともクレーンゲームが大好きだから、デートの度にゲーセンに寄るのに。
ゲーセンには必ずプリクラ機があるのに。

本当は何度も前言を撤回したかった。
でも元々プリクラを撮るのが苦手だから、積極的になれない。
頑張ってプリクラ機の目の前まで行っても、何かを察したtsuさんに
「・・・プリクラ撮ろうよ」と言われ、ハッとして
「撮らないって言ったでしょ!」
と、その場から走り去るなんてことも数回あった。

ある時なんかは
「撮ってどうするの?次付き合う人に自慢気に見せるの?」
「でもあたしは可愛くないから自慢にならないね!残念でした」
なんて酷い嫌味を言ったこともあった。

今思えばこの呪いのせいで、しなくてもいい喧嘩をいっぱいした気がする。
付き合い始めて最初の頃はこのせいで、やたら自分から喧嘩を吹っかけていたと思う。
機嫌が悪い時はわざとプリクラの前に行って、tsuさんに「プリクラ撮る?」と言わせ、上記のセリフを吐いてたりしていた。

ああ、あたしってば本当に嫌な女だ。

よくフラれないでいたと思う。
よくtsuさんは我慢したと思う。

tsuさんほどいい意味でも悪い意味でも、我慢強い人は見たことがない。

しかもこんな嫌な女とtsuさんは結婚までしてくれた。
しかも毎日とっても優しくしてくれる。
毎日「いちごは可愛い」と言ってくれる。
毎日「愛してる」と言ってくれる。
毎日あたしに「愛されてる」と感じさせてくれる。

誕生日を前にして、もう呪いを解かなければいけないと思った。
1つ大人になるんだから。
呪いをかけたのは自分なんだから。

誕生日デートの日。
「今日は絶対ゲーセンに行きたい」
そんなことを言うのにもすごく勇気がいったこと、tsuさんは知ってるだろうか。
それでもなかなか「プリクラ撮ろう?」と言えずにいて、いつまでもクレーンゲームに興じてしまった。
しかもそんな時に限って絶好調でいつもより大漁になってしまい、しかも二人してでかいクッションなんか取ってしまい、もう大満足。
危うく本来の目的を忘れそうになってたのはここだけの話だ。

しかも、やっとのことでtsuさんに「プリクラ撮ろうよ」と言えた時、すごく恥ずかしくてtsuさんの顔がまともに見れなかったこと、撮り終わった写真に落書きをしてるtsuさんがすごく楽しそうでとっても可愛かったこと、出来上がったプリクラを手に持ったとき、感無量で泣きそうになったこと。
それも全部ここだけの話。


もちろん、
「本当はものすごく一緒にプリクラを撮りたかった」こと。
それも、当然ここだけの話だ。
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